サーキュラーファッションの現在地〜法規制・ビジネス・技術のここ2,3年の動向から – FESCH.TV

サーキュラーファッションの現在地〜法規制・ビジネス・技術のここ2,3年の動向から & FESCH.TV:

アパレル・ファッション業界が自然環境に与える負荷は年々増加傾向にあると指摘されています。一着の衣服を作るための資源消費量、使用済み衣服のリサイクル体制の不足といった課題、大量生産・大量消費・大量廃棄の傾向は依然として継続しています。

こうしたなか、衣類の新規生産を抑え、寿命を延ばし、かつ収益の増大を目指す循環型事業モデルの導入、それを支援する技術の革新、法制度、ガイドライン整備の動きは国内外において進んでいます。

ここ数年の動きとして、欧州では2022年にサーキュラーファッション戦略やエコデザイン規則が策定され、日本でも「繊維製品における資源循環ロードマップ」が発表される等、政策面での進展が見られます。ビジネス面では、廃材等を活用した循環型素材の開発、服の作り過ぎを防ぎ適正価格での販売を行う仕組み、デジタル・アナログ両面を活用した二次流通拡大に向けた動きなどが一部で進んできました。また、フレームワークの面では、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が策定したCTI(Circular Transition Indicators)のファッションガイダンスが発行されるなど、サーキュラーファッションに向けた展開が加速しています。

背景には、環境負荷を抑えることはもちろん、こうした取り組みに事業機会が眠っていることがあります。エレン・マッカーサー財団の2024年の報告では、レンタル・再販・修理・リメイクなどの循環型事業モデルは、2030年までに世界のファッション市場の23%にまで成長する可能性があり、推定7000億ドルを創出すると予想されています。

エシカルファッションのグローバル市場規模は、2023年の81.7億ドルから2024年には88.3億ドルに拡大。新興市場の成長、海外直接投資の増加、持続可能なファッションに対する顧客の関心の高まりなどがそれらを後押しし、2028年には120.5億ドル規模にまで成長すると見込まれています。(The Business Research Company「Global Ethical Fashion Market Size 2024, Forecast To 2033」)

今回は、アパレル・ファッション業界が循環型へと向かうなかで、現在どのような状況にあるのか、ここ数年のビジネスモデルの動向、法規制やガイダンスの整備状況、関連イニシアチブを紹介しながら、事例を交えつつ学んでいきます。

スピーカー
和田 麻美子/Circular Economy Hub 編集部
フランス留学中、モードの国と呼ばれる国の人達が、持ち物を長く大切に使い多くの買い物をしないことを知り、日本(特に東京)では常に新しいモノを求める暮らし方になっていたことに気づく。 旅、音楽、ハイキングなどを楽しみながら、Own less, waste less, enjoy more を心がける日々

那須 清和那須 清和/Circular Economy Hub 編集長
米大学(紛争学専攻)卒業後2社を経て、2020年に共創・研修・調査などを行うサークルデザイン株式会社を設立。同時にCircular Economy Hub(ハーチ運営)に携わる。専門分野:循環型ビジネス、組織の循環ビジョン・循環度測定、循環型都市(サーキュラーシティ)。現在、各企業や自治体向けに講演/研修や共創活動などを実施している。

内容
繊維・アパレル業界の循環型への移行状況
ビジネス(モデル)の動向
法、規制、ガイダンスなどの整備状況、関連イニシアチブ
繊維・アパレル業界を循環型へ導く事例
製品・素材の循環化
素材の生分解・再生化
消費・表現の脱物質化
デザインの最適化
業界の循環移行を支援する技術

プログラムを通じた到達イメージ
アパレル・ファッション業界を循環型に移行させるための推進力や必要なアプローチについて理解する
業界の現状について、国内外での事例を理解する
対象者
サーキュラーエコノミーへ取り組むアパレル・ファッション業界の方
アパレル・ファッション業界の環境負荷に興味関心をお持ちの方
上記に関わらず、学生・研究者などサーキュラーエコノミーに関心のある方ならどなたでも

Circular X について
Circular Xは、Circular Economy Hub 編集部からのインプットと各業界・領域のフロントランナーの皆さまの実践や知見を掛け合わせながら、ご参加いただく皆さまとともにサーキュラーエコノミーを深める化学反応を起こしていくことを目的としています。

過去に開催したイベントのアーカイブ動画はこちらにて販売しております。

主催
Circular Economy Hub:Circular Economy Hub は、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミーの推進を目的としたオンラインプラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを通じてサーキュラーエコノミーを推進したい企業や団体、自治体の皆様を支援します。
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ハーチ株式会社:Content Marketing for Good(社会をもっとよくするコンテンツマーケティング)をコンセプトにウェブメディア事業を展開。世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」では2019年に欧州6カ国(オランダ・イギリス・フランス・ドイツ・ノルウェー・フィンランド)でサーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体50社以上の取材を実施。欧州の先進的な事例を基に日本でもサーキュラーエコノミーの推進を加速したいと考え、2020年3月に「Circular Economy Hub」をローンチ。現在は神奈川県横浜市で「Circular Yokohama」も展開中。
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